シエルちゃんの部屋

冒険日記番外編「冷たいお菓子で涼を・・・・・



賞品受け取ったシエルは、まっすぐエスティア達の所の向かっていた。早く賞品を見せたいのだろう。
  シエル「やったよみんな〜(^ ^)賞品と賞金だよ〜、これでお菓子を作れるね〜(^ ^)」
エスティア「あっ、シエルさ〜ん(^ ^)おめでとうございます、優勝ですね(^ ^)」
  シエル「うん(^ ^)じゃあこれ商品券とビショッポーのビンね。これで買い物に行けるね。」
商品券とビン2本を受け取ったエスティアは、ビンの方を薬入れにしまった。
だがシエルが買い物に行こうと言ったので、その必要が無くなったことをシエルに説明する。
エスティア「買い物はしなくても大丈夫ですよ。目的の物は、たった今手に入りましたので(^ ^)」
  シエル「えっ?そうなんだっけ?まだ買い物してないような気がするんだけど。」
   夏風「その賞品のビショッポーを買いに来たんじゃ無かったのかな?この町に・・・・・。」
  シエル「あっ、そうだっけ(^ ^;;じゃあこのあとどうしよっか?何か食べてく?それとも帰る?」
夏風に言われてアッと言う表情になったシエルは、照れくさそうにポリポリと頭をかいた。
そしてこのあとの行動をどうしようかと、みんなに話しかける。するとティレスが最初に話し出す。
 ティレス「お茶を飲んで一服したあと、家に帰りましょう。シエルさんは特に水分補給しないと
      体に良くないですよ。このまま歩いて帰ると、脱水症状になっちゃいますよ。」

エスティア「そうですね。シエルさんは、たくさん汗をかいたのですから(^ ^;;
      では、あちらのお店に入りましょう。酒場のようですが大丈夫でしょう。」

  シエル「大丈夫だとは思うけど・・・・・。まあ、体のためだと思ってお茶するね。」
2人に心配そうな表情で見られ、特にエスティアの表情は過剰とも思えるほどだったので
シエルはまずお茶を飲んでから帰宅しようと思い、その事を2人に告げた。そして酒場に向かって歩き出す。
そして他の4人もあとに続いて歩き出し、酒場の中に入って空いてる席に座った。
  シエル「さぁ〜て、適当に飲んで早く家に帰ろうね。店員さ〜ん、注文お願いしたんだけど。」
エスティア「何を注文なさるのですか?シエルさん。メニューがまだ来ていませんが。」
  シエル「たぶん、言わないとメニューも持ってこないでしょ。だから先に呼んだんだよ。」
シエルとエスティアが話をしていると、メニューを持った店員の女の子がやってきた。
  店員γ「らっしゃ〜い(^ ^)こちらメニューで〜す。注文決まったら呼んでくださいね。」
  シエル「アクアフェンズドリンクってのを頼みたいんだけど、これってアンカーナの実系の
      果実とか入ってないかな?入ってると私ダメなんだけど(^ ^;;」

メニューを見てアンカーナの実系のジュースを見つけたシエルは、注文する飲み物にそれが入ってないか聞いた。
  店員γ「大丈夫ですよ〜。それらの果実は入っていませんので。ではそちら5つですね〜。」
  シエル「うん、それでお願いね。」
  店員γ「はい、かしこまりました〜(^ ^)では、しばらくお待ちくださいね〜。」
注文を受けた店員は、元気に返事をすると厨房の方に向かって早足で移動していった。
そしてそのあと、アンカーナの実という言葉を聞いたエスティアが、心配そうな表情でシエルを見ていた。
エスティア「この町には、アンカーナの実があるんですか(^ ^;;」
  シエル「そうみたいなのよね(^ ^;;私もメニュー見たとき驚いちゃった。
      でも頼まないから大丈夫だよ、エスティア。さて、早く飲み物来ないかな?」

   夏風「アンカーナの実か・・・・・。確かシエル殿の苦手な物だったよね。」
  シエル「そういうこと。だからお茶飲んだらサッサと家に帰ろうね。」
   夏風「何だか不思議な光景だねぇ・・・・・。シエル殿が食べられない物があるとは。」
アンカーナの実についての話から、徐々にシエルに対しての話に変わってきたところで
厨房の方から飲み物の入ったグラスをトレーに載せて、店員がこちらにやってきた。
  店員γ「お待たせしました〜、こちらがアクアフェンズドリンクです〜。ではごゆるりと〜。」
エスティア「青系の飲み物ですね、見た目がとてもきれいです(^ ^)それにおいしそうですし。」
   夏風「あたいは初めてみるね(^ ^;;しかもこう言うのは苦手でね・・・・・でも飲むけどね。」
  シエル「アクアブルーって感じなのかな?味は・・・・・どれどれ?」
5人の前にアクアフェンズドリンクが置かれ、それを見た5人は異なった反応をしていた。
そしてまず最初に注文したシエルが、味見をするためちょっと飲んでみた。するとシエルの表情が変わる。
   夏風「ど、どうなんだい?シエル殿(^ ^;;おいしいかい?それとも・・・・・。」
   リゼ「どうにゃ?どうにゃ?どんな味がするのかにゃ?」
  シエル「チョット甘くて僅かに酸味があって、それらがうまく混ざり合っておいしいけど
      何か隠し味があるのよね。それが味の決め手なんだろうけど・・・・・。」

飲み物自体はおいしい物であったが、隠し味が気になったシエルはその事をみんなに説明した。
するとそれを聞いた4人も、アクアフェンズドリンクを飲み始め、表情が笑顔に変わっていく。
   リゼ「おいしいにゃ〜(^ ^)おいしいにゃ〜(^ ^)」
   夏風「確かにおいしい飲み物だが、少し変わった味も感じるね・・・・・。」
エスティア「何か特別な甘味料でも入っているのでしょうか?それとも隠し味が・・・・・。」
  シエル「ねっ、ねっ、不思議な味がするでしょ?おいしいから問題ないけど、気になるし。」
 ティレス「これがビショッポーなのかも知れませんよ。なので店員さんに聞いてみましょう。
      店員さ〜ん。お聞きしたいことがあるんですけど、ちょっといいですか〜。」

あれこれ自分達で悩むよりは、店員に直接聞いた方が早いと思ったティレスは、店員のことを呼んだ。
するとすぐに先ほどの店員が笑顔でこっちにやってきて、ティレスの横に立ち止まった。
  店員γ「はい?何かご用でしょうか、お客様〜。」
 ティレス「この飲み物の中に、ビショッポーが入っているのかどうか聞きたいんですが。」
  店員γ「はい、入っていますよ〜(^ ^)ビショッポーが隠し味になってます。」
 ティレス「そうですか(^ ^)ありがとう、店員のお嬢さん。」
話が終わったあと、店員は会計所の方に歩いていった。するとシエルがティレスに話しかける。
  シエル「凄いねティレスさん(^ ^)ビショッポーが入ってるのが分かるなんて。
      私なんてそこまで分からなかったよ〜。そっか、これがビショッポーなんだ。」

 ティレス「おいしい甘味料ですよね(^ ^)これでお菓子を作るとおいしそうですね(^ ^)」
エスティア「そうですね。これでお菓子を作れば、ひと味違ったお菓子になると思いますよ(^ ^)」
  シエル「う〜ん、早く食べたいよ〜(^ ^;;・・・・・ふぅ、おいしかったっと。さあ帰ろ。」
甘味料ビショッポーの美味しさを実感した5人は、味わってアクアフェンズドリンクを飲んでいたが
その中でシエルは途中からゴクゴクと飲み、そしてアッという間に飲みほした。そして早く帰ろうとみんなに話す。
すると夏風とリゼはゆっくり飲んでいたため、リゼは慌てて苦しい表情をしながら飲む。
   夏風「シエル殿は気が早いねぇ(^ ^;;もう少し待っておくれよ。なるべく早く飲むから。」
   リゼ「にゃにゃにゃ、待ってにゃ待ってにゃ〜。」
   夏風「ほらっ、リゼが苦しんでいるじゃないか。リゼ、ゆっくり飲んでいいぞ。」
  シエル「ご、ごめんごめん(^ ^;;リゼちゃん、体に悪いからゆっくりでいいよ。」
   リゼ「分かったにゃ。でもがんばって早く飲むにゃ〜。」
シエルにゆっくりでいいと言われたので、リゼは自分のペースでアクアフェンズドリンクを飲む。
自分のペースになればキツクはないので、先ほどまで出ていた苦しい表情は消えていた。
それを見たシエルもホッとしたところで、ティレスとエスティアがアクアフェンズドリンクを飲み終えた。
 ティレス「ごちそうさま、おいしかったですね〜(^ ^)シエルさん、水分補給はバッチリですか?」
  シエル「うん、私は大丈夫だよ(^ ^)のどの渇きも無くなったしね。」
エスティア「本当に大丈夫ですか?シエルさん。相当汗をかいたのですから
      その分の補給もしっかりしませんと。あと1杯くらいは飲んだ方が・・・・・。」

エスティアが真剣な表情でシエルに向かって話しているため、シエルは少し驚いてしまっていた。
  シエル「だ、大丈夫だって(^ ^;;それにあんまり一度に水分とりすぎるのもよくないよ。」
  キーナ「そうよねぇ、取りすぎても排出されるだけだからね。」
  シエル「うわっ(^ ^;;何でキーナ様がここにいるんですか?確か出かけていたはずでは?」
エスティアと話をしているときにキーナの声が聞こえたので、シエルはビックリして振り向いた。
するとそこには白衣姿のキーナが立っていたのである。そのためシエルは2度ビックリした。
  キーナ「そんなに驚かなくてもいいんじゃないかしら?用事が済んだから
      シェディの魔法でティレスさんを目標に、ここにテレポートしてきたんだけど。」

 シェディ「ちょっとキーナっ!!最後だけ自分の力でテレポートするなんてズルイじゃないの。」
  シエル「こ、今度はシェディさんが現れた・・・・・。いったい何がどうなって・・・・・。」
キーナに続いてシェディも現れたので、シエルは混乱した。そのためシェディはシエルを落ち着かせようとする。
 シェディ「要は暇になったから、会いに来たって・・・・・ちょ、ちょっとシエル。
      あなた何でそんなに汗くさいの!?いったいどうなってるのっ?」

  シエル「暑さ我慢大会に出て、汗だくになったからですよ〜。帰ったら・・・・・えっ?」
 シェディ「女の子が汗くさいなんてダメよっ!!先に帰ってるからあとよろしく。テレポート。」
  シエル「そんなに急がなくても〜。・・・・・・・・・・」
話している途中でいきなりシエルの手をつかんだシェディは、テレポートの魔法を唱えた。
そして2人はアッという間に消えていった。そのため残った全員は唖然とする。
   夏風「いつ見ても驚くね、あのテレポートという魔法は・・・・・。」
エスティア「でもシェディさんは、きれい好きなんですね。あんなに急いでシエルさんを連れて
      行ってしまいましたので。お風呂に入れるため、先に行ったのでしょうから。」

  キーナ「そうねぇ、確かにそのケはあるわね、シェディには。じゃあ私達も行くわよ。
      みんな私につかまってちょうだい、テレポートして家に行くから。」

キーナが自分につかまるようにと言うと、その場にいる残り全員がキーナの手や腕につかまった。
そして全員がつかまったことを確認したキーナは、テレポートの魔法を唱え始める。
  キーナ「さあ、家に戻るわよ。しっかりつかまってなさい・・・・・テレポート。」
   リゼ「うにゃにゃ〜(^ ^;;何にゃ何にゃ〜。」
   夏風「しっかりつかまってるんだぞ、リゼ。・・・・・しかしあたいもこれは慣れないねぇ。」
エスティア「確かにこれは慣れませんね(^ ^;;あっ、店員さんがいますね。」
シェディに比べてキーナのテレポートは消えるのが遅く、そのため消え始めた姿を見た店員は慌ててこちらに来た。
  店員γ「お、お客さ〜ん(^ ^;;お代がまだですよ〜。」
エスティア「あっ、そうでしたそうでした(^ ^;;ではこの商品券でお願いします・・・・・。」
消えながらエスティアは薬入れの中から商品券を取り出すと、消えそうになってきたので商品券を手から放す。
するとテレポートの術でエスティア達は姿を完全に消したが、商品券だけはその場に残ったのである。
  店員γ「お客さん・・・・・、これだと多いんですけど・・・・・。」
代金は商品券十分おつりが来るため、店員は商品券を取るとその場でどうしようか迷っていた。

〜そしてテレポート先の家では・・・・・〜

   ルゼ「にゃんにゃんにゃ〜ん♪食事の支度が楽しいにゃ〜♪
      シエルにゃん用に、たくさん買ってきて・・・・・?にゃ、何にゃ?」

歌を歌いながら夕食の仕度をしているルゼだったが、背中に妙な気配を感じたため恐る恐る振り向いた。
するといきなりその場が光り出し、まぶしさでルゼは目を閉じた。だが、その光もすぐにおさまる。
そしてその場にはシエルとシェディが立っていて、シェディはシエルの手をとると台所を出ようとしていた。
 シェディ「さあ、早くお風呂場に行くわよシエル。」
  シエル「ひ、1人で行けますよ〜(^ ^;;そんなに手を引っぱられると痛いんですけど(^ ^;;」
 シェディ「ちょうどいいから、私もお風呂に入ろうと思ってね。さあ、行くわよ。」
光がおさまったのを確認したルゼは目を開けると、シエルとシェディの姿をが目に入ってきた。
   ルゼ「シエルにゃん2人にゃ、驚かさないでほしいにゃ(^ ^;;」
  シエル「あっ、ごめんねルゼちゃん(^ ^;;いきなりシェディさんがテレポートを使ったから
      私にはどうすることも出来なかったの(^ ^;;ところでお風呂入れる?」

   ルゼ「今日は水風呂の日にゃ。でも掛け湯は沸いてるにゃ(^ ^)」
シエルは風呂場の状況をルゼに聞くと、水風呂だが入れる状態になっているようだ。
そのためそれを聞いたシェディは、いったん放したシエルの手をもう一度握ると、風呂場に向かって歩き始める。
 シェディ「それなら大丈夫ね。さあ、今度こそホントに行くわよシエル。」
  シエル「それじゃあお風呂に入ってくるね〜。」
   ルゼ「ハイにゃ(^ ^)おやつを用意しとくから、でたら食べてにゃ(^ ^)」
  シエル「ありがとルゼちゃん(^ ^)冷たいのおねがいね〜。そんなに強く引っぱらないでくださ〜い。
話をしているのに容赦なく、シェディはシエルのことを引っぱって風呂場に向かった。
そしてそれを見送ったルゼは、夕食の支度を中断しておやつ作りをしようと準備を始めたが
今度は目の前が光り出したので、手で目隠しをして光がおさまるのを待つ。
やがて光がおさまると、今度はキーナを中心にエスティア達が立っていたのである。
   ルゼ「今度はエスティアにゃん達にゃ(^ ^)おかえりにゃ〜、シエルにゃん達はお風呂にゃ。」
エスティア「ただいまです(^ ^)・・・・・ルゼさんは、夕食の仕度をしていたのですか?」
ルゼがおかえりと言ったので、エスティアはただいまと言ったあと、辺りを見て夕食を作っていたのかと聞く。
確かにテーブルの上には、肉や野菜の下処理したものがたくさん置いてあったので、そう思ったのだろう。
   ルゼ「さっきまで仕度してたにゃ。でもこれから冷たいおやつを作るにゃ。」
エスティア「そうですか(^ ^)では私もお手伝いしますね、いい甘味料が手に入りましたので。」
   ルゼ「おねがいするにゃ(^ ^)にゃあ始めるにゃ〜。」
そういってルゼは笑顔でおやつ作りを始め、エスティアもエプロンをして作業を手伝い始めた。
  キーナ「じゃあ私は、居間にいるわね。シェディが風呂から出てくるのを待ってるわ。」
 ティレス「では私も居間にいますね。キーナさん、雑談でもしていましょう。」
ルゼとエスティアが作業を始めたのを見て、キーナとティレスは話したあと居間の方に向かった。
   夏風「あたいらはどうするかね・・・・・。リゼ、何かしたいことはあるかい?」
   リゼ「もうちょっと休んでたいにゃ・・・・・。」
   夏風「そうか・・・・・リゼも頑張ったからね。ではしばらく休むとしよう。
      あたいらも居間にいるから、何か人手が必要なときには呼んでおくれ。」

リゼがまだ休みたいと行ったので、夏風は一時休憩することに決め、その事を話したあと2人で居間に向かった。
その後2人になった台所では、冷たいおやつ作りが進んでいく。さすがにこの2人だとペースが早いようである。

〜そして数十分後、風呂からシエルとシェディが出てきた〜

  シエル「あ〜サッパリした〜(^ ^)べたべた感が無くなって気分爽快ってね♪」
 シェディ「そうでしょうそうでしょう。だから急いでお風呂に入ったのよ、分かった?」
  シエル「はい、しっかりと実感しました(^ ^)じゃああとはおやつ食べるだけですね。」
シエルは話し終えたあと、早足になって食堂の方に向かった。するとそれを見たシェディは少し呆れる。
 シェディ「相変わらず食い気が一番のようね(^ ^;;もう少し落ち着いてほしいところだけど。
      仕方ない、私も食堂に行きますか。キーナもその辺りで待ってるでしょうし。」

早足で歩くシエルを見て独り言を言ったあと、シェディも台所に向かって歩き始める。
そしてシエルが先に食堂の前に着き、どんなおやつが待っているのか楽しみにしながら中に入った。
  シエル「ルゼちゃ〜ん、おやつ出来てる〜?」
   ルゼ「あっ、シエルにゃんにゃ(^ ^)ビックリするほどおいしいお菓子が出来てるにゃ♪」
エスティア「サッパリできましたか?シエルさん。ビショッポーを使ったお菓子が出来てますので
      居間の方でお待ちください。皿に盛ってから持って行きますので。」

  シエル「は〜い(^ ^)じゃあ行きましょう、シェディさん。」
ルゼとエスティアの話を聞いて、シエルの期待は一層高まった。そして居間に行こうとしたとき
シェディが台所に入ってきたので、一緒に居間に行ってようとシェディに言う。
   ルゼ「キーナにゃんも居間で待ってるにゃ、シェディにゃん。」
 シェディ「じゃあ行きましょうか、シエル。それはそうとおいしそうな匂いがするわね。」
  シエル「ホントに匂いだけでもおいしそうですよね(^ ^)あ〜早く食べたいよ〜。」
シエルとシェディはお菓子の匂いを感じてから、居間の方に歩いていった。
そのあとルゼとエスティアは最後の仕上げをして、お菓子を完成させた。そしてトレーに載せて、居間に運ぶ。
エスティア「みなさ〜ん、おやつのお菓子が完成いたしました(^ ^)今回はサロメンジェです。」
   ルゼ「甘味料が味のきめてにゃ(^ ^)みんにゃたくさん食べてにゃ〜。」
エスティア「はい、こちらがシエルさんの分ですよ(^ ^)足りなかったら言ってくださいね。」
ムースのような生地の、ケーキ型のお菓子が2切れ皿に載っているが、シエルのだけは丸ごとだったのである。
そのためシエルは目を輝かせたが、ルゼとエスティアを除く他の者は驚きと呆れの両方の表情になっていた。
  シエル「あれ?どうしたのみんな。何か唖然としてるけど(^ ^;;」
   リゼ「そんにゃいっぱい食べれるにゃ?シエルにゃん(^ ^;;」
  キーナ「あのお姉ちゃんは、あのくらいペロリと食べちゃうのよ。だから早く自分の分を
      食べてしまった方がいいわよ。じゃないと狙われちゃうからね。」

キーナの言葉でリゼは慌てて自分の分のケーキを手で隠したが、それを見たシエルは焦った表情になる。
  シエル「だ、だ、大丈夫よ、リゼちゃん(^ ^;;人の分を取って食べるなんてしないから。
      キーナ様、変なこと言わないでくださいよ〜。リゼちゃん信じちゃってますよっ。」

  キーナ「変なことかどうかは、食べてけば分かるでしょ。じゃあ私もいただくわね。」
シエルは大丈夫だと説明したが、キーナは謝ることなく自分の分のケーキを食べだした。
すると表情が一変し、笑顔になってパクパクとケーキを食べている。どうやら相当おいしいらしい。
   夏風「甘そうだなぁと思っていたが、そうじゃないのかな?キーナ殿。」
  キーナ「冷たくて適度に甘いから、食が進むわよ。あなたも食べてみれば分かるわ。」
   夏風「そうですか、どれどれ・・・・・。むっ、確かに甘さはきつくないね。それにうまい。」
   リゼ「ウチも食べるにゃ〜(^ ^)・・・モグモグ・・・・おいしいにゃ〜(^ ^)」
 シェディ「この甘さは、果物の物に似てるわね(^ ^)冷やしてあるから食べやすいし。」
キーナに続いて夏風とリゼとシェディも、ケーキを食べて味の感想を言う。するとルゼとエスティアは喜ぶ。
エスティア「皆さんおいしく食べてくださってますね(^ ^)おいしいと言われると嬉しいです。」
   ルゼ「シエルにゃんも早く食べるにゃ(^ ^)時間が経つと冷たく無くなっちゃうにゃ。」
  シエル「うん、そうだね。それじゃいっただっきまぁ〜す、ぱくっ。・・・・・」
ルゼとエスティアがなかなか食べないのを見て不思議に思いつつも、シエルはケーキを一切れ食べた。
そしてよく味わってから飲み込むと、美味しさからかニコニコ顔になる。そしてまた一切れと食べていく。
エスティア「シエルさんも満足しているようですよ、ルゼさん(^ ^)では私達も食べましょう。」
   ルゼ「そうするにゃ(^ ^)にゃあいただきますにゃ〜。」
最後にルゼとエスティアもケーキを食べ始め、食べている間は全員無言になっている。
そして数分後、全員ほぼ同時に皿に載ったケーキを食べ終え、お茶を飲んで一息入れた。
  シエル「ふぅ、おいしかった〜(^ ^)お風呂でサッパリして、冷たいケーキでスッキリね(^ ^)」
   夏風「ホントにシエル殿は、全部食べちゃったんだね(^ ^;;あたいは2切れでも多いよ。」
  シエル「そお?私はこれでも物足りないくらいだよ。」
夏風はやっとの事で食べ終わったのに、シエルはまだケロリとしていたので凄いと思った。
しかも話を聞いてまだ食べたりなさそうなので、夏風はいっそう驚いてしまったのである。
そしてその2人の話を聞いていたキーナは、皿を置いたあと話に入ってきた。
  キーナ「私もこれで十分だったわよ。さて、そろそろ帰りましょうか、シェディ。」
 シェディ「ごちそうさま、おいしかったわよ(^ ^)じゃあ帰りますか・・・・・テレポート。」
  キーナ「あっ、チョット待ちなさいシェディ。じゃあそういうことで、テレポート。」
シェディが先にテレポートを唱えて消えたので、キーナは珍しく慌ててテレポートを唱えて消えた。
 ティレス「あらあら(^ ^;;2人とも帰ってしまいましたね。では、しばらくお泊まりします。」
  シエル「しょうがない2人だね(^ ^;;じゃあこのあと何しよっか?」
エスティア「回復の法力を教えていただきたいのですが、よろしいでしょうか?ティレスさん。」
このあと何をしようかとシエルが話すと、エスティアは法力を教えてほしいとティレスにお願いしてみた。
するとティレスは笑顔になってエスティアの側に来ると、どこからともなく1冊の本を取りだした。
 ティレス「いいですよ、エスティアちゃん(^ ^)では何処で教えましょうか?」
エスティア「では、庭でお願いします。あっ、でもその前に洗い物をしませんと。」
   ルゼ「その心配は無用にゃ、エスティアにゃん。あとはウチがやっとくにゃ。」
  シエル「私は特にやること無いから・・・・・洗い物手伝ってあげるね、ルゼちゃん。
      そういうことだから、エスティアは心配せずに修行に励んでね。」

そう言ってルゼとシエルは食器を持って台所に向かってしまったため、エスティアはどうすればいいか迷った。
しかし2人の厚意を無にするのはよくないと思い、ティレスの手を握ると庭に移動した。
そして台所では、食べ終わった食器類をルゼとシエルが楽しそうに洗っていた。
  シエル「水が冷たくって気持ちいいね〜(^ ^)さあ、バンバン洗っちゃうぞ〜。」
   ルゼ「その分で終わりにゃ〜。シエルにゃん、ありがとにゃ〜(^ ^)」
  シエル「これで・・・・・終わりね。はい、終わったよルゼちゃん(^ ^)」
   ルゼ「それにゃあウチは夕食の仕度に入るにゃ。シエルにゃんはどうするにゃ?」
洗い物が終わったので、シエルのすることは無くなったようだ。そのためルゼはどうするのかシエルに聞いた。
  シエル「ここでルゼちゃんの食事の支度を見てていいかな?ダメなら部屋で本を読むけど。」
   ルゼ「ウチはかまわないにゃ(^ ^)にゃあ、そこに座って見ててにゃ〜。」
こうしてシエルはルゼの食事の支度を見ながら、夕食の時間まで台所で過ごしたのである・・・・・。


〜おしまい〜





まだまだ暑い日が続きますが、みんなのように元気に頑張りましょ〜(^ ^)
2000年08月26日完成(^ ^;;

リューゼルのお家(笑)に行く